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静岡地検は14日付で、2025年7月に静岡県静岡市清水区の清水港に入港していた外国籍の大型貨物船の船底に約20キロのコカイン(末端価格約5億円相当)を隠して密輸入したとして逮捕されていた、ブラジル国籍の男性(47)=東京都足立区=ら4人を不起訴処分とした。

船底からコカイン約20キロを押収

男性ら4人は2025年7月、静岡市清水区の清水港に入港していた外国籍の大型貨物船の船底に、コカイン約20キロを隠して密輸入しようとしたとして、2025年11月に麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的輸入未遂)の疑いで逮捕・送検されていた。コカインは水深12メートルの船底で見つかっていて、4人は貨物船の乗組員ではなかった。
この手口は船員が知らないうちに密輸組織のメンバーが潜水し、停泊中の外航船のエンジン冷却水などを取り入れる「シーチェスト(海水取入口)」と呼ばれる取水口付近に違法薬物を隠し、目的地の港に到着後、再び潜水して回収する手法で、「パラサイト型(寄生型)」と呼ばれ、コカインの生産地の中南米を経由する貨物船などで仕掛けられ、世界的に広がっているという。
地検は不起訴の理由について、「公判で適正な判決が得られるか否かという 観点から慎重に判断した結果」としている。