アルファード窃盗で住吉会系「幸平一家」傘下組員ら2人を逮捕 3都県約90件の高級車窃盗に関与か

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　警視庁捜査３課と千葉県警の合同捜査本部は５日、埼玉県川口市の住宅から高級車のトヨタ「アルファード」を盗んだとして、職業不詳・立原正樹容疑者（３３）＝千葉県松戸市上矢切＝と、指定暴力団・住吉会系「十三代目幸平一家」傘下組員・幸良栄作容疑者（３４）＝松戸市五香＝の２人を窃盗の疑いで逮捕した。

警視庁本部

　立原容疑者と幸良容疑者は今年１月２１日午前３時半ごろ、バイクに２人乗りで川口市内の住宅に向かい、駐車場にとめてあったトヨタ「アルファード」１台（６００万円相当）を「CANインベーダー（車のシステムに不正アクセスして開錠する特殊機器）」を使って盗んだ疑いが持たれている。

　立原容疑者は幸良容疑者のほかに５人ほどの仲間と同様の窃盗を繰り返していたとみられ、自宅などには「CANインベーダー」の機器や切り取られたナンバープレートが保管されていた。調べに対し、立原容疑者は黙秘し、幸良容疑者は「わかりません」などと容疑を否認している。

　２０２４年の１月ころから東京都や千葉県、埼玉県などで、トヨタのランドクルーザーやアルファードなどを狙った同様の手口による被害が相次いでいて、警視庁などは立原容疑者らがおよそ９０件、被害総額時価約３億５０００万円の高級車窃盗事件に関与しているとみて調べを進めている。