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広島県警と関東管区警察局の合同捜査本部は、過去に詐欺被害に遭った代男性に「被害金を取り戻せる可能性がある」などとウソを言って約1150万円相当の暗号資産を送信させたとして、すでに組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)などの罪で起訴されている「相対屋」で会社役員・谷沢直樹容疑者(34)=東京都町田市成瀬が丘1=と、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系四代目弘道会傘下「八代目浜長」幹部で、「上久保組」幹部・小林雄輝容疑者(44)=横浜市南区永田みなみ台=を詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで再逮捕した。

広島県警察本部
2人は何者かと共謀して2022年10月から12月にかけて、過去に詐欺被害に遭った埼玉県の80代男性に対し、架空の会社の社員などになりすまして電話をかけ、「詐欺被害に遭ったお金を取り戻せる可能性がある」などとウソを言って金を要求し、約1150万円相当の暗号資産を送信させた疑いなどが持たれている。
取引所を介さず、違法に個人間で暗号資産の取引で犯罪収益を現金化する業者は「相対屋(あいたいや)」と呼ばれ、谷澤容疑者はこうした特殊詐欺などの犯罪で得た暗号資産を現金化する「相対屋」で、小林容疑者は特殊詐欺グループの中核とみられていて、小林容疑者は谷澤容疑者に対して106回にわたり現金化を依頼していた。
谷澤容疑者は2022年3月から2025年3月にかけて、小林容疑者を含め15人から20人の依頼者と計280回、22億2000万円分の取り引きを行っていたとみられている。
一連の事件は、2023年に広島県福山市在住の被害者から広島県警福山北署に同様の手口での被害の届け出があり、詐取された暗号資産の追跡を関東警察局サイバー特別捜査部に依頼して追跡したところ、暗号資産の匿名性を高めるサービス「ミキシングサービス」を利用していることや、暗号資産の移動先が谷沢容疑者名義のアカウントであることが判明し、同本部が捜査を進めて2025年11月に2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)や詐欺などの疑いで逮捕していた。
同本部は「共犯事件で捜査に支障がある」として2人の認否を明らかにしていないが、ほかにも余罪があるとみて引き続き捜査を進めている。