2024年10月10日
関連記事▶▶
静岡県警浜松東署、浜北署、県警捜査4課、組織犯罪対策課は16日、2023年5月に開催された「浜松まつり」で、暴力団であることを隠し、出店する権利をだまし取った疑いで、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「二代目國領屋一家」傘下「四代目宮野組」組長・和田強容疑者(72)と和田容疑者の妻(69)、和田容疑者の下で露天商をしていた男(53)の男女3人を詐欺の疑いで逮捕した。露天商の男は「静岡県西部街商協同組合」の理事も務めていた。
和田強容疑者(72)
露店出店の必要書類
和田容疑者ら3人は共謀して、2023年5月3日~5日に開催された「浜松まつり」で、露店の実質経営者が組長であることを隠し、主催者側に対して「出店申込書」「誓約書」「本人確認書」などを提出、露店の出店権利をだまし取った疑いが持たれている。
この「浜松まつり」では、独自のルールで暴力団員や関係者らの露天出店を禁止していて、各書類は露天商の男が理事を務める「静岡県西部街商協同組合」を介し、主催者側の「浜松まつり組織委員会」に提出されていた。
浜松まつりの期間中に、露天商の男が出店した飲食店などの露店はあわせて20店舗以上とみられ、立地の良い場所に多くの露店を構えていた。
売上金は会計担当とされる妻に渡されていたとみられ、県警は、露店の売り上げ金額やその後の金の流れなど、詳しく調べている。