京都地検は7日、指定暴力団・六代目会津小鉄会の本部事務所で1月に起きた乱闘事件に関与したとして、暴力行為法違反(集団的暴行)と傷害の疑いで逮捕されていた、指定暴力団・神戸山口組の井上邦雄組長(68)について、処分保留として釈放した。地検は処分の理由を明らかにしていない。
京都地方検察庁
会津小鉄会では会長の後継人事を巡り、六代目山口組側と神戸山口組側に近いグループが対立し、1月11日に乱闘騒ぎが発生していた。
京都府警は、井上組長が神戸山口組系組員らに指示を出して乱闘騒ぎを起こしたとみて調べていた。現場には数十人がいたとみられ、捜査を続けている。
府警はこれまでに、神戸山口組系組員ら計17人を逮捕。井上組長を含めて7人が処分保留になっている。
井上組長は6月6日に自分が使う携帯電話を他人名義で取得したとして、兵庫県警に詐欺容疑で逮捕されたが、その後、神戸地検は処分保留としている。