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15日午前9時40分ごろ、福岡県大牟田市岬のマンション前路上で、このマンションに住む指定暴力団・九州誠道会傘下の井場徹組長(50)が男に拳銃で胸などを撃たれ、病院に運ばれたが約3時間後に死亡した。男は軽乗用車で逃走したとみられ、福岡県警は大牟田署に捜査本部を設置し、殺人容疑で男の行方を追っている。
福岡県警察本部
九州誠道会は、指定暴力団・道仁会との間で拳銃などを使った抗争を繰り返し、2006年5月以降、一般市民を含む7人が死亡した。県警は、双方の組事務所を家宅捜索するなど、抗争との関連も捜査している。
県警によると、住民から「発砲音がした」「男性が倒れている」と通報があり、駆け付けた消防署員が路上に倒れている井場組長を発見した。右胸と左脇腹、左手に撃たれたあとがあった。至近距離から数発撃ったとみられる。井場組長は自宅マンションを組事務所として使っていた。
目撃者の話によると、井場組長が男とマンション近くでもめているのを見た後、数発の銃声を聞いた。男は近くに止めていた紺色っぽい軽乗用車の運転席に乗り、南方面に走り去った。男は身長170センチ前後で、白っぽい上着だったという。
事件前にマンション近くに軽乗用車が止まっていたとの情報もあり、県警は計画的犯行の疑いがあるとみている。現場はJR大牟田駅の北約4キロで、マンションや民家が点在する田園地帯。